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開催によせて
さあ みなさん、「日比谷音楽祭2020」が開催されます。いよいよ2年目です。第1回目の昨年は、2日間で約10万人の方々が日比谷公園に集まり、青空の下で親子孫三世代が、思い思いのカタチで音楽に触れ合い、さまざまな音楽と過ごす休日を楽しんでくださいました。音楽がつないでいく笑顔いっぱいの未来。みなさんの応援によって、今までにないフリーイベントが誕生したことを、本当に嬉しく思っています。
2020年は東京オリンピック・パラリンピックも開催され、我々の生活も今まで以上に多様化が加速していくことでしょう。一方、世界では、さまざまな争いや大規模な自然災害が頻発し、人々が向き合わなければならない困難な出来事は止むことがありません。そんな時代の渦の中で、日比谷音楽祭は、「人の心を癒やし、さまざまなボーダーを超え、希望をつなぐのは音楽の力だ」ということを、みなさんと一緒に分かちあいたいと思っています。
日比谷音楽祭は、都心で開催されるフリー(無料)の野外イベントとして「音楽のある豊かな生活」を提案します。それは、誰もが性別、障がいの有無、国や地域の境、言葉の違い、世代の差、経済格差などにとらわれることなく、さまざまなジャンルの音楽を自由に楽しめるリアルな場所です。そこには、音楽との出会い、音楽との触れ合い、そして、音楽を通じてさまざまな人とつながる喜びが溢れています。昨今の多様な音楽の作り方、聴かれ方にも細やかに対応し、誰も排除することなく、親子孫三世代で楽しめる音楽を、都心の青空の下に鳴り響かせます。
ジャンルや世代を超えて集結します。そんなアーティストたちの「思い」に加えて、音楽という、かけがえのない文化を応援したいという「ひとりひとりの個人の思い」「企業の皆様の思い」「行政機関の思い」といった、たくさんの人たちの尊い「思い」がつながって、力強く循環し、日本の音楽文化を育んでいくことを心から願っています。
みなさん、フリーで誰もが参加できるボーダーレスな音楽祭「日比谷音楽祭2020」のスタートです!
日比谷で待っています。
日比谷音楽祭実行委員⻑ ⻲田誠治 (2020年1月27日)
亀田誠治
1964年生まれ
音楽プロデューサー・ベーシスト
これまでに椎名林檎、平井堅、スピッツなど数多くのプロデュース、アレンジを手がける。第49回、第57回の日本レコード大賞では編曲賞を受賞。音楽教養番組『亀田音楽専門学校(E テレ)』などを通じて次世代へ音楽を伝えている。2019年に世界に挑む若手音楽家とアスリートや彼らを支え育成に努めるコーチ、その発展・改革に挑むリーダーに贈られる 「第2回服部真二音楽賞」を受賞。